信用リスクとは

債券を買う時は、その債券が無事に満期に額面で償還されるかを考えて購入します。この時、満期に額面通りに償還されるという条件を信用して債券を購入していますから、信用リスクといいます。株式も倒産すれば紙切れですから、株式にも信用リスクが有ります。

それなのに債券ばかり信用リスクが強調されるのは、債券のリターンが低過ぎて額面分の金額すべてを失うリスクに対して割が合わないためです。株式のPER的に債券の収益率を考えると利率2%とした50倍になり、株式だと十数倍なのに債券だとその何倍もの数字になりますから、債券はそれだけ信用リスクに注意を払う必要があると言えます。

信用リスクは価格として反映されて、株式や債券などは信用リスクが高い物ほど金額が低くなります。そこで、債券は金利を高く設定して通常価格で販売できるようにしています。さらに信用リスクは格付けとしても反映されて、格付けが低い物ほど信用リスクが高いということになっています。

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ただ格付けは正確に信用リスクを反映しているわけではなく、また時間と共に信用リスクは変化していきますから、必ずしも格付け通りの信用リスクが有るとは限らないということです。

投資の信用リスクは他にもあり、利用している金融機関が倒産して、その金融機関に預けている資産が戻ってこないというリスクも信用リスクになります。昔は証券会社が倒産して、個人投資家の預けていた資産が倒産した証券会社に流用されていて戻ってこなかった事象が起こりました。

そこで、今では分別管理が義務づけられて、証券会社は顧客の金融資産を信託銀行が管理することになっています。さらに、証券会社には自己資本規制比率という制度があり、その数字が悪い場合は倒産リスクがあるということで、最低限の規制比率までに戻さない場合は業務停止などの厳しい行政処分を下されます。

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