投資信託よりETFの方が得だと聞いたのですが…

ETFとは、上場型投資信託と言って字のごとく通常の投資信託のように販売されているわけではなく、市場に上場した状態で売買される投資信託です。
ETFとは

普通に株と同じように売買されるのと違い、マーケットメイカーという値付け業者が居て、その人達とETFをやり取りします。マーケットメイカーはETFの買いと売りの気配値を提示して、投資家はその値段でETFを売ったり買ったりします。ETFの売買がマーケットメイク方式の理由ですが、マーケットメイカーがETFを販売と運用をしている投資信託委託会社とやり取りをして、市場でETFが不足したり過剰になったりするのを調整しています。

ETFが投資信託より得だという理由

投資信託よりETFの方が得だという理由ですが、まずは信託報酬が投資信託よりも低いということです。ETFは投資信託だと販売会社に信託報酬の一部を払う必要がありますがETFは販売会社を介さないため、販売会社に信託報酬の一部を払わなくて済む分、信託報酬を安く抑えられます。そして、ETFは資金の出入りが普通の投資信託より少なくなる分、売買コストが低くなり、解約も少なくなりキャッシュポジションも少なくて済む分運用成績が良くなるという理屈です。また、時価で売買出来るため、タイミングよく売買出来れば投資信託より有利になります。

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しかし現実は違う

ETFは信託報酬が低くなる分、市場で売買をするため証券会社に売買手数料を払うことになります。手数料無料でETFを売買出来る証券会社もありますが、条件が限定されていてすべてのETFが手数料無料で売買出来るわけではないです。それに手数料が無料だとしてもETFには重大な欠格があります。それはマーケットメイク方式です。マーケットメイク方式だとマーケットメイカーが売りと買いを提示しますが、その気配値が理論価格からずれていて信託報酬分を上回るマイナスになります。メイカーが理論価格より高い値段で買いに応じて、理論価格より低い値段で買い取るのだから、ETFで売買するのは損になります。

マーケットメイカーも商売でやっていますから、利益が出るよう少しでもリスクを減らそうとして値段を提示していますから、理論価格からの乖離は無くならないと考えた方がいいでしょう。この乖離のおかげで余計ETFが不人気になって流動性が悪くなるという不具合も生じています。

ETFが投資信託より得だというのは理屈だけでして、実際にはマーケットメイク方式の弊害で普通の投資信託より損になっています。もしどうしてもETFで運用を考えるなら、理論価格からの乖離が低いETFだけを選んで購入することです。それ以外は普通に投資信託で購入して運用しましょう。

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