ネット証券で口座を開設する時、必ず一般口座か特定口座の選択を迫られます。仕組みを知らない人は、特定のような難しい言葉を避けて一般にしようと一般口座にしてしまい、後で後悔をすることになります。昔は株取引での利益の税金は源泉徴収か自己申告でした。
そのため、儲かったときは源泉徴収で、損をした場合は確定申告をして他の税金を軽減するといった風に使う人が多かったです。
それが税制改革で税金は全部自己申告になったので、自分で年間取引報告書を作って確定申告をしなければならなくなりました。取引報告書は証券会社から送られてきますが、申告時はすべての証券会社の取引報告を申告しなければならないので、年間取引報告書は自作になります。
そこで、確定申告が面倒な人の為に証券会社が代わりに税務署に申告をしてくれる特定口座という口座種別が出来ました。引き続き自己申告しなければならない口座は一般口座として、確定申告にした方が税制面で有利な人は一般口座を利用すると良いです。
また、特定口座にも源泉徴収有りと源泉徴収無しを選ぶことが可能で、有りの方を選ぶと証券会社が税金分を引いて代わりに税務署に収めてくれるので、税金面においての作業などは何もしなくて大丈夫です。無しの場合は、確定申告をしてその後税務署から税額を通知されたときに税金分を払います。そのため、無しの方が税金の支払いを遅らせられるというメリットがあります。ただ確定申告の手間が有るので、その手間が面倒な人は源泉徴収有りを選びましょう。
上記二つの口座の他にNISA(ニーサ)口座といって少額投資非課税制度の口座が有って、上限100万円、期間5年と決められていますが、非課税で申告不要の口座があります。この口座は一人に一つだけなので、出来るだけ使い勝手がいいネット証券を選んで上記の口座と一緒に開設するとよいです。
NISAに関する詳しい情報は賢いNISA活用術をご覧ください。
NISAは制度改革がまだ進められていて、まだ最終的にどうなるかは決まっていません。今後どのように展開するかは別としても、開設をしても損は無いので、開設して非課税制度を有効活用するようにしましょう。