
元本はゼロにはなりません
投資信託を始める人で、元本がゼロになる危険を心配する方がいます。ですが、投資信託の元本はゼロになることはありえません。
投資信託の運用会社は様々な投資対象にお金を預けて資産運用をしています。そのため、たとえどこか1箇所がうまくいかなかったとして、他の投資対象があるため、全体としてはゼロになることはないためです。
また、投資信託には繰上償還という制度があります。運用している会社が現在の保有金総額では効率の良い運用が難しいと判断した場合、繰上償還をした時点での基準価額が返金されるといった制度です。
⇒償還と繰上償還の詳しい解説はこちら
株式投資の場合は会社の経営がうまくいかず倒産してしまえば、保有株式の価値はゼロになってしまいますので、それに比べると投資信託はもしものリスクが低く感じられますね。
繰上償還が行われる条件に関しては、「純資産総額が○○億円を下回った場合に繰上償還を行う」のような形で目論見書に記載してあります。気になる方はご自身のネット証券からチェックするようにしましょう。
運用会社が潰れても大丈夫?
これまたよく聞かれる話題なのですが、ファンドを運用している会社が倒産してしまったら元本はなくなってしまうのかという疑問。この疑問に対しても同じ返事になりますが、元本がなくなることはありません。
そもそも運用資金を預かっているのは運用会社ではなく、受託銀行と呼ばれる組織です。そのため、万が一に運用会社が潰れてしまっても受託銀行からお金が返ってくるため、何の心配もありません。