投資信託を運用する上でみなさんが一番気にされるリスクの1つが元本割れだと思います。
この元本割れですが、その意味を正しく理解していないために誤った心配をしている方もいらっしゃいます。それが元本割れの際に、追加の入金をしなければいけないという認識です。
元本割れを起こしても、追加の入金は必要ありません
投資信託は投資したお金に対して同等の口数を購入するため、資産自体の価値は上がることもあれば、下がることもあります。
しかし、資産の目減りによって運用資金が不足することはないため、追加の入金が発生することは100%ないのです。
どうしてこのような誤解が生まれたのか?
そもそもこのような誤解が生じてしまう原因は、株式投資の信用取引やFXのレバレッジにあると考えられます。
信用取引やレバレッジは入金した金額以上のお金を運用します。信用取引であれば3倍程度、レバレッジであれば10倍も運用資金を膨らますことが可能で、足りない資金については仮想資金として扱います。
(例)10万円で10倍のレバレッジをかければ100万円の運用ができる
すると、もし大きな損害が出た際は元手の資金を越える負債が発生する可能性もあり、その場合は追加の入金が必要になります。
このような元手以上のお金を運用する制度があるため、投資信託の元本割れに対する誤解が生まれてしまうのです。